その2 小牧市の教訓が生かされなかった 「ゆとりーとライン」以前、別項でも述べたが地域コミュニティーの基となる共同体=コミューンは、活き物である。
為政者が勝手に引いた線引きで区分した自治体エリアでは縛れない。
活き物で有るが故に時代と共に”アメーバー”のように地図上を変化してその生活圏を変化させている。この事が、為政者とその片棒を担いでいる”有識者”のお偉い先生方には理解出来ないようである。
為に、お偉いさん方は常に「生活圏を無視したアクセス路線」を計画し、建設してしまう。
我が国に於ける昨今のトラムブームの影には、
ギョーカイと軌道法のトリックによる道路特定財源という名の
打ち出の小槌 が見え隠れしている。
諸外国 特にヨーロッパでトラムがブームになっているのは、環境問題から地球に優しい交通機関として”電車”が脚光を浴び、都市内乗り入れの一つの手段として建設費の掛からない路面電車=トラムが注目されている訳である。
いわゆる”モーダルシフト”の一つの解決策として”トラム”の導入を積極的に推進しているわけである。
更に、地域コミュニティー(自治体)がソフト面 すなわち運営面でも、強力にバックアップしパークアンドライド推進のために郊外駅周辺の駐車場整備や、鉄道事業者が各種の割引切符を発行しやすいように直接的な運賃に対する補助金支出(すなわち税投入)を積極的に行っている。
また、ヨーロッパで、”市内乗り入れトラム”が流行している理由は、一地方都市の市街地域だけの交通問題の解決策として取り上げるのではなく、都市を中心とする地域住人の生活圏全域に関する
広域交通網としてトラムを捉えている。
一方、前回取り上げたピーチラインのお粗末な顛末に代表されるように 我が国日本では為政者である行政当局が建設費を捻出しやすい”軌道法”に目を付け”道路特定財源のオコボレ”に預かろうと
ギョーカイと当局のためのトラム建設?に向かっている。
住人の
”生活圏”別な言い方をすれば
”コミューンの生態系”を無視した新路線建設計画が地方自治体でブームになっている。
勿論、これには”ギョーカイ”ぐるみの”官”に対する
”提案型セールスプロモーション”の一環としての”
接待攻勢?”と”
OB再就職勧誘活動”がセットになっている。
最近の例では、”名古屋ガイドウェイバス”。「ゆとりーとライン」。
トラムではないが、これも立派な軌道である。
この路線の馬鹿馬鹿しさは「日本最初のガイドウェーバス」建設と運営に拘ったところにある、そしてご存知”軌道法”=道路特定財源の流用。
利用者の生活圏を無視し無理矢理 大曽根駅にターミナル接続してしまった!
為に、色んな矛盾が発生している。
詳しくは
ガイドウェイバスシステム開業後3 年間の状況分析 加藤博和の「路線バスリサーチ」第6回 「利用者は予想の半分」 名古屋ガイドウェイバスは本当に失敗だったのか? を参照願いたい。
<つづく>