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【小説】69年間待ち続けた男、在る鉄道マンの半生 第33話  

第33話 悲願達成難波線開通


同年1969年(昭和44年)9月13日、京都線京都ー東寺間の連続立体交差事業が完成した。
8日遅れて、21日未明、前夜終電車終了後、取りかかった昇圧工事が終わり。奈良線、京都線、橿原線、天理線、生駒線、田原本線で、始発電車から1500v運行が開始された。
そして、5日後の26日、府道大阪中央環状線建設工事に伴う、八戸ノ里駅ー若江岩田駅間の高架工事が完成した。


同年11月地上12階地下4階の近鉄百貨店上六本店南館がオープンした。


そして、年の暮れ12月、近鉄志摩線24.5㎞全線の改軌・改良工事がスタートした。
同月5日には、上本町ターミナルビルに隣接した場所に近畿日本鉄道本社ビルが落成した。
阿部野橋から再び、上六に本社が戻ってきた。


翌日には、万博に向け急ピッチで建設されてきた地下鉄堺筋線が天神橋筋6丁目ー動物園前間で開業した。大阪の町は翌年の大阪万博に向け沸き立っていた。


9日には奈良線の地下化工事も完成、真新しい奈良駅に快速急行がさっそうと到着した。


そして15日には鳥羽線の宇治山田ー五十鈴川間が開通、年末、年始の初詣客を待ちかまえた。


そして年の瀬12月末に難波線トンネルが貫通、難波駅に到達した。 
翌1970年(昭和45年)2月24日難波線に試運転電車が入線した。
同日北大阪急行電鉄が江坂ー万国博中央口間で開業。前年11月10日に開業していた阪急電車の万国博西口駅とあわせ万全の受け入れ体制が整った。


そして3月1日鳥羽線が全通、志摩線の全線改軌工事も完成、上本町から賢島に直通特急の運転が開始された。


11日には、奈良駅ターミナルビルが完成。
同日市営地下鉄千日前線の櫻川ー谷町九丁目間が一足お先に開通。
14日には大阪万博が、華やかに開幕した。


開幕に遅れること1日翌15日に近鉄悲願であった難波線約2キロが開通した。
それまで30分以上かかっていた、上本町ーなんば間を3分で結べるようになった。


開通祝賀会には勿論西宮鉄朗も駆けつけてくれた。

『布施さん、おめでとう御座います』
『お忙しいところ有り難う御座います、西宮さん、』
『遂にやりましたね、遂に』
『はい、やっと完成しました。』
『先を超されてしまったなあ…』
『私も、ばんばらなくちゃー』
『その後、計画の進展はどうですか?』
『…いやーそれが、地元がもう反対で一向にらちがあかないんですよ』
『そうですか…』
『イヤ、失礼しましたコンナめでたい席で』
『いえ、それはご苦労ですね』
『苦労というより、徹路さんに申し訳なくて』
『なにをおっしゃいます、鉄朗さんそんなこと無いですよ』
『いやー、あんあ立派な駅を作って待って戴いていると思うと、申し訳なくて』
『いえ、そんな事は良いんですよ』
『大変でしょうが、ヨロシクお願いします。』
『私も、全力を尽くして頑張ってみます。』


2人は固い握手を交わして分かれた。


<続く>
[2008/01/23 21:32] 鉄道小説 | TB(0) | CM(0)

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